No.77

「オリエンテーリングを知っているか？」　黒澤は言った。
「地図とかを見て、目標の目印を探してくやつだろ。俺だってな、それくらい知ってる。年寄りだって馬鹿にしてるのか」
「年は関係ない。要するに『未来』はそういうものなんだよ。探し出すものなんだ。『未来』は闇雲に歩いていってもやってこないんだ。頭を使って見つけ出さなくてはいけないんだ。あんたもよく考えた方がいい」
　　　　（伊坂幸太郎・『ラッシュライフ』・ISBN:4106027704）

ここでいう『未来』は普通の意味での未来とは違って、そういうものなのです。そういう意味で、なんだっけ、あとづけ的とか、論点先取みたいなところもありますけれど、そこに注目するんじゃなくて、こういう姿勢で生きてけってことを、ちょっと回りくどく言ったってことかな。
まー本当のところ、そんなごちゃごちゃ考えずに、なんかいい感じだから採用しただけなのですけど。