2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

No.96

「馬鹿かテメエ。人が食うのはメシじゃねえ、満足感だ」 「金も、メシも、ものも、地位も、問いも答えも、どこかへ行くことも戻ることも、何かをすることも壊すことも、誰かといることも別れることも、――すべては同じ満ち足りだ!!」 (川上稔・『終わりのク…

No.95

若いときは、いろいろと不自由なことがある。とても広い大草原のかなたに存在する囲いを、若者は不自由だと感じるものだ。 (森博嗣・『魔剣天翔』・ISBN:4062738945) なんとなくは理解できるけれども、まだ若くないので実感は出来ません。今より自由でなく…

京都旅行に行って

そういえば、西尾維新の『クビシメロマンチスト』で、零崎人識が、鴨川の中を横断するって言う描写があったと思うのですけど、大変だったろうなぁ。身長ちっちゃいから、流されちゃいそうだ。 あと、カップルが一定距離開けてる風景も見ました。友達の先輩に…

No.94

「――俺は片眼をなくして、わかったことがある」 「片方の眼が見えなくなって初めて、人間には眼が二つあって、俺にはまだ片方が残っていることに気づいた。この眼が見えるうちに、俺にはやっておくべきことがある――これからそれをやるんだ。手伝え、クラウス…

No.93

「自分の中の神を呼び出し、支配する儀式――それが『努力』という奴だろう?俺は――その儀式を欠かさなかった。それだけだ。……で、負けを認めるか?」 (成田良悟・「バッカーノ!1933 (下)」・ISBN:4840228507) 天才とか呼ばれて、さも努力してないように…

さて、

ちょっと京都に旅行に行ってきました。良かったけれど、やっぱり歴史よりは自然のほうが好きだなぁ。鞍馬山がイカス(死語)。 京都といえば神社仏閣、神社仏閣といえば木造建築ですけど、現在の技術であの趣を出すことは不可能なのでしょうか。やっぱりお金…

No.92

「……安心しろ、俺は未来は知らない事にしているんだ。人生がつまらなくなるからな。だから――俺は今、楽しみなんだ」 (成田良悟・「バッカーノ!1933 (下)」・ISBN:4840228507) 悪魔なのに人生?という突っ込みはさておき、中学生くらいのころに「すべて…

たまには政治のこととか。

えっと、ブッシュ氏が再選したわけですが(遅)、いかがお過ごしでしょうか。 ぼくはブッシュ氏が再選しそうだなぁとは思っていたけれど、ケリー氏が勝っても面白そうだなぁと、つまりはどっちが勝っても、ほら!みたいな台詞が言いやすいような立場だったの…

No.91

「僕の大事なものは三つ。自然の恵みと、与えられた仕事と、手製の刃物。最後の一つは――」 「――ヒマ潰しさ」 「……今、四つ言わなかったか?」 「えッ」 「いや、大事なものは三つなんだろ?」 「……大事なものは人それぞれの概念さ。概念を数で固定しようなん…

買い物と漫画。

6日は電撃の早売り日、ということで出かけて買ってきました。とりあえずはバッカーノと空鐘を。なんか知らない人ばっかりでちょっと困りました。ダディフェイスは面白いそうなのですけど、読んでみようかな…どうしようかな…。 ついでに、一緒に買った漫画な…

『ネペンテス』 (清水マリコ・ISBN:4840111588)

動揺すると、よくないことが起こる少年祐胡の周りで起こる、ちょっと不思議で儚い物語8話。他人と距離を置き、心動かされないようクールに過ごす主人公は、しかし様々な人たちとかかわることになる……。 清水マリコさんのMFJ四作目です。ぼくはこの人の作品案…

No.90

「そこへ行ったら、本当に一人ぼっちじゃないか」 「今と何が違うの?」 「いまは……いまは、一人になるかならないか、自分で選ぶことができるんだ。傷はいやだけど、傷があるのは、一人じゃないことを選んだ証拠だ」 (清水マリコ・『ネペンテス』・ISBN:484…

伊坂幸太郎さん。

伊坂幸太郎さんは、エンターテイメント性が高く、キャラクターにも魅力があって、なんかかっこいい感じで、ライトのベル好きの人にはよみやすい作家さんだと思います。結構話題にもなってますし、読む機会があればぜひ。個人的には『陽気なギャングが世界を…

No.89

「素敵すぎ!まるで運命の結びつきなのね!私と、ヨシユキ君の他にも、そうした仲間がまだ何人かいるのね!」 いや、仲間とかそういうのじゃあ、とヨシユキは否定しようとしたが、ゆりかはまるで聞いていなかった。 「それにみどちゃん……妖精だなんて、私と…

人間はどこまでいけるか。

ぼくの大好きな作家さんで、冲方丁さんという方がいるのですが、また仕事が増えたみたいです。ここの一番下の写真の、新連載の『シュヴァリエ』という作品の原作が冲方丁です。はわわわわ。 マルドゥック・スクランブルの続編、蒼穹のファフナー、ピルグリム…

『嘘つきは妹にしておく』 (清水マリコ・ISBN:4840106746)

ある日カバンの中にページが真っ白な本を見つけるヨシユキ。そのヨシユキの前に不思議な少女が現れ、ヨシユキはその少女とともに、本の中身を取り戻すため、人の心に隠れたシナリオ集めをすることになる。題名がとっても素敵すぎ。 清水マリコさんはそこそこ…

No.88

「でもね。思うんだけど……人と心を通わせるのと、超能力や必殺技で勝利するの、どっちが難しいかっていったら、私は、人と心を通わせるほうだと思うよ」 (清水マリコ・『嘘つきは妹にしておく』・ISBN:4840106746) そうですね……とだけ言っておきます。 話…

最近買ったもの。

ゴツボ×リュウジさんの漫画を買いました。『パンテラ』と『ササメケ』1,2、『ササナキ』という感じで。 こういうギャグ(?)というのは、好き嫌いがあるかもしれませんけど、結構好きです。はちゃめちゃで唐突になんか飛んできそうな。でもまったり。とにか…

『食卓にビールを 2』 (小林めぐみ・ISBN:4829162759)

SF的女子高生人妻コメディ。前の作品の批評はこちらです。雰囲気は1巻となんら変わってなく、1巻が楽しめた人は買いでショー。何でビールを飲むかということについては、大人の事情があるってことで。 うむむ、なんとなくコメントしずらいです。言いたいこと…

No.87

「旦那さま、お願いがあります」 三つ指突いて深々と頭を下げる私を見て、旦那はひどーく嫌そうな顔をする。 「あなたがそーゆー態度を取るときは、ワケの分かんないお願いをするときか、或いは笑いを取るときでしょう」 「まっ、失礼な。重大なお願いをする…