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No.97

「理由などという戯れ言を必要とするのは、貴様のような弱者だ。私に理由はない。ただ自然にあるがままを成しているだけだ。」 (浅井ラボ・『されど罪人は竜と踊る』・ISBN:4044289018) よくありそうなコトバですけど、カッコいいので。 でも、「生きる理…

No.96

「馬鹿かテメエ。人が食うのはメシじゃねえ、満足感だ」 「金も、メシも、ものも、地位も、問いも答えも、どこかへ行くことも戻ることも、何かをすることも壊すことも、誰かといることも別れることも、――すべては同じ満ち足りだ!!」 (川上稔・『終わりのク…

No.95

若いときは、いろいろと不自由なことがある。とても広い大草原のかなたに存在する囲いを、若者は不自由だと感じるものだ。 (森博嗣・『魔剣天翔』・ISBN:4062738945) なんとなくは理解できるけれども、まだ若くないので実感は出来ません。今より自由でなく…

No.94

「――俺は片眼をなくして、わかったことがある」 「片方の眼が見えなくなって初めて、人間には眼が二つあって、俺にはまだ片方が残っていることに気づいた。この眼が見えるうちに、俺にはやっておくべきことがある――これからそれをやるんだ。手伝え、クラウス…

No.93

「自分の中の神を呼び出し、支配する儀式――それが『努力』という奴だろう?俺は――その儀式を欠かさなかった。それだけだ。……で、負けを認めるか?」 (成田良悟・「バッカーノ!1933 (下)」・ISBN:4840228507) 天才とか呼ばれて、さも努力してないように…

No.92

「……安心しろ、俺は未来は知らない事にしているんだ。人生がつまらなくなるからな。だから――俺は今、楽しみなんだ」 (成田良悟・「バッカーノ!1933 (下)」・ISBN:4840228507) 悪魔なのに人生?という突っ込みはさておき、中学生くらいのころに「すべて…

No.91

「僕の大事なものは三つ。自然の恵みと、与えられた仕事と、手製の刃物。最後の一つは――」 「――ヒマ潰しさ」 「……今、四つ言わなかったか?」 「えッ」 「いや、大事なものは三つなんだろ?」 「……大事なものは人それぞれの概念さ。概念を数で固定しようなん…

No.90

「そこへ行ったら、本当に一人ぼっちじゃないか」 「今と何が違うの?」 「いまは……いまは、一人になるかならないか、自分で選ぶことができるんだ。傷はいやだけど、傷があるのは、一人じゃないことを選んだ証拠だ」 (清水マリコ・『ネペンテス』・ISBN:484…

No.89

「素敵すぎ!まるで運命の結びつきなのね!私と、ヨシユキ君の他にも、そうした仲間がまだ何人かいるのね!」 いや、仲間とかそういうのじゃあ、とヨシユキは否定しようとしたが、ゆりかはまるで聞いていなかった。 「それにみどちゃん……妖精だなんて、私と…

No.88

「でもね。思うんだけど……人と心を通わせるのと、超能力や必殺技で勝利するの、どっちが難しいかっていったら、私は、人と心を通わせるほうだと思うよ」 (清水マリコ・『嘘つきは妹にしておく』・ISBN:4840106746) そうですね……とだけ言っておきます。 話…

No.87

「旦那さま、お願いがあります」 三つ指突いて深々と頭を下げる私を見て、旦那はひどーく嫌そうな顔をする。 「あなたがそーゆー態度を取るときは、ワケの分かんないお願いをするときか、或いは笑いを取るときでしょう」 「まっ、失礼な。重大なお願いをする…

No.86

「でもな、人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ?」 「誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。まあ、時には自分が人生のプロであるかのような知った顔をした奴もいるがね、とにかく実際には全員がアマチュアで、新…

No.85

「ここは埼玉県です」 「さいたまけん?どこだね、そこは」 「えっと、日本……地球くらいなら分かるかな?東銀河にあるらしい惑星です」 「ひがしぎんが?やれやれ、次元階層をかなり落ちたようだねえ。」 (小林めぐみ・『食卓にビールを 2』・ISBN:4829162…

No.84

「それより、彗星に宇宙人が潜んでて、地球侵略に来るって話なかった?」 「あったあったー。彗星に乗って救世主捜しに来るオヤジとかもいた。今回の彗星にもジツは何かが潜んでたとかって、ないかなー」 「今ならアザラシだろ。彗星は氷と岩でできてるから…

No.83

「雪ちゃん、情報証拠って言葉知ってる?」 「あたしを馬鹿だと思ってんの?そんなの……………………知らないわよ」 (上月司・『カレとカノジョと召喚魔法』・ISBN:4840228299) 『カレとカノジョと召喚魔法』では、主要キャラが三人いるのですけど、その誰もが個…

No.82

「今日から壁に臭いつけるのは禁止よ!」 「えー。本能なのに」 (川崎康弘・『Alice』・ISBN:4840228388) くまよいなぁ。なんとゆーか、体格に似合わずおっとりしてる感じがとてもよいと思うのです。一人称僕だし。

No.81

立ち上る巨大な地上光が夜の空をかすませていた。膨大なエネルギーが星をかき消し、といってもその多くは無駄遣いだ。街灯、ネオン、ヘッドライト。昼間と同じ世界を創り出すためにあらゆる物が動員される。自然の摂理に牙をむくか、あるいは天に向かって手…

No.80

その場の全員の目がいっせいに配達伝票に向いた。『品名』のところには『生物』とあった。コレを『ナマモノ』と読むか『イキモノ』と読むかは微妙なところだ。 (柴村仁・『我が家のお稲荷様。 3』・ISBN:4840228310) 宅急便で届けられた、ダンボールの中…

No.79

「それで、どうする?」 「どうする、って……?」 「逃げる?」 「なっ……!?」 「あ、間違えちゃった。えっと、関わるの、やめる?」 「……あんた、絶対にわざとでしょ……」 (上月司・『カレとカノジョと召喚魔法』・ISBN:4840228299) 「間違えちゃった」が…

No.78

「うん。でも、なんか、前向きな国だね。前向きなことはいいことだよ」 (時雨沢恵一・『キノの旅 8』・ISBN:4840228329) 物事はなんだっていつかは何とかなるし、いやな事だって忘れるものです。まぁうだうだ悩み続けるのはつらいですしね。人間万事塞翁…

No.77

「オリエンテーリングを知っているか?」 黒澤は言った。 「地図とかを見て、目標の目印を探してくやつだろ。俺だってな、それくらい知ってる。年寄りだって馬鹿にしてるのか」 「年は関係ない。要するに『未来』はそういうものなんだよ。探し出すものなんだ…

No.76

彼女はいつだって、僕の目のかわりを買って出てくれるので、本当に感謝している。「ありがとう」以外の言葉が思いつかず、自分の語彙と表現力の乏しさに悲しくなるくらいには、感謝している。 (伊坂幸太郎・『チルドレン』・ISBN:4062124424) 前にもこんな…

No.75

「俺はな、杓子定規ってのが嫌いなんだよ」 と陣内が振り返り、つばを飛ばした。「柔軟さのない人間ってのは、どこか歪むんだ」 (伊坂幸太郎・『チルドレン』・ISBN:4062124424) ぼくは、人生においてはバランスが一番大切だと信じてます。どっちかに傾く…

No.74

そう、どれだけの演算能力を持っていても、所詮『樹形図の設計者』は人の命令なくしては動けない。ATMが人の身を滅ぼすのは機械が反乱したからではなく単にご利用が計画的でなかっただけなのと同じ事だ。 (鎌池和馬・『とある魔術の禁書目録 3』・ISBN:484…

No.73

かるまはそんなことを言われたのが心外だ、どうしてこんなに愚劣な無能と自分は口を利かなくちゃならないのだろうというように眉を顰め、おれを睨みつけた。 「この世に面白くない本なんかありません」 (西尾維新・『させられ現象』inユリイカ 9月臨時増刊…

No.72

人が近付かないってことは、人が近付かないだけの理由があるってことなんだが、なんていうのかな、おれはそういうエリアにある本こそが、結構好きだったりするんだ。もちろん、メジャーっていうか、ポップなものの方が全然大好きなんだけど、でも、そういう…

No.71

「世の中に、『絶対』と断言できることは何ひとつないって、うちの大学教授が言ってたけど」 わたしはとりあえず、識者の言葉で説得を試みた。 「『絶対』と言い切れることがひとつもないなんて、生きてる意味がないだろ」 (伊坂幸太郎・『チルドレン』・IS…

No.70

「本を読むの、好きなの?」 「あまり読まないけど、でも、これは結構面白かった。馬鹿馬鹿しくて」 「馬鹿馬鹿しいのはいいね」 僕は同意する。「馬鹿馬鹿しい」は時にほめ言葉だ。 (伊坂幸太郎・『チルドレン』・ISBN:4062124424) マイケル・ムーア監督…

No.69

ごめん、里香。呟いた瞬間、胸がカッと熱くなった。ごめん――恐ろしく偽善的な言葉。自分自身を許すためだけの謝罪。この期に及んでも、僕は僕を救おうとしている……いったいどこまで落ちればいいんだろう……どこまで落ちれば底があるんだろう……。 (橋本紡・『…

最近サボりぎみー。

忙しくはないのですが、やりたいことがあって暇がなかなか取れません。ぼくがへたれなせいもありますけど、ホームページを持つのって大変だなぁと思うのでした。見てたときは思いもしなかったのですが、ずっと大変! まぁでも、細々と続けていくことにします…