No.72

人が近付かないってことは、人が近付かないだけの理由があるってことなんだが、なんていうのかな、おれはそういうエリアにある本こそが、結構好きだったりするんだ。もちろん、メジャーっていうか、ポップなものの方が全然大好きなんだけど、でも、そういうエリアに置かれている地味なハードカバーの本とか、なんか鏡見ているみたいで、すっげえいい感じなんだよ。
    (西尾維新・『させられ現象』inユリイカ 9月臨時増刊号・ISBN:4791701240

"鏡見ているみたいで"というところが、心にずーんとキマシタ。とゆか、そう思うことってありませんか?本って、確かに何か書いてあって、読む人に何かを与えてくれたりするものなのだけど、時々ココロを写すような本があるとゆーか。うん、本文でも語られているように、まったく知らないような分野の本を始めてみたときの感触に近いかも。
本棚を見ればその人がわかる、とゆのとは、似てるけどちょっと違う感じ。