No.86

「でもな、人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ?」
「誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。まあ、時には自分が人生のプロであるかのような知った顔をした奴もいるがね、とにかく実際には全員がアマチュアで、新人だ」
「この間、テレビで野球解説者が言っていたぜ。『新人らしく失敗を恐れずプレーしてほしいですね』」
    (伊坂幸太郎・『ラッシュライフ』・ISBN:4106027704

芥川の本にも同じようなことが書いてありました。たぶん伊坂さんはこの言葉気に入ったんだろうなぁ。励ましの言葉としては、なかなかです。ちなみにぼくがその芥川さんの本の中で好きな言葉は、自分の親関連の言葉でした。
でもやっぱり、「人生は一度きり」ですから、なるべくリスクは犯したくない、というう考えが支配的になってしまう。やり直しできないことや、違う世界へのスイッチ、転機として機能する選択肢がたくさんありますし、恐れずプレーすることは結構難しい。
あれ、ぼくってどうやって生きてきたんだっけ。