No.73

かるまはそんなことを言われたのが心外だ、どうしてこんなに愚劣な無能と自分は口を利かなくちゃならないのだろうというように眉を顰め、おれを睨みつけた。
「この世に面白くない本なんかありません」
    (西尾維新・『させられ現象』inユリイカ 9月臨時増刊号・ISBN:4791701240

どこかの、読めなければ死んじゃう小説に出てきそうな台詞ですね。この台詞はもう終盤近くで、おそらく一番いいところなんじゃないかなーと個人的には思ってたりします。「本」というものを面白くないものだ、という人は少ないかもしれませんけど、個々の本に対して、どれも面白いっていえるのは幸せそうでいいなぁとか思ったり。
そんなことはさておき、この台詞のインパクトが大きかっただけなんですけどね。