「黒い季節」(冲方丁・ISBN:4047870110)

黒い季節


おおまかなあらすじ。3組の偶然であった男女が、自分の求める物を手に入れようとがんばるお話。ヤクザもの。結構グロテスク。でもきちんと和風ファンタジー
他の冲方さんの作品と違い、日本です。しかも任侠モノ。なのに違和感なく書けてるのは正直にすごいなーと思いました。すごい多才?主人公の男の人や、もう一組のほうの戌さんとかもキャラが立っているし、相手のほうも頑張ってます。ただ、僕が和風なのがあんまり好きじゃないというのが影響してか、深いところまで読み解きづらいというか、雰囲気で流しちゃった感じがー。それでも十分面白かったですけど、ちょっと残念。ものすごい気合はいってるし、すごい調べてそうだなーとは思うのですが、時々ううん?って感じになっちゃうのです。和モノってなんか苦手なのです。変に暗くなりがちだし……。とゆーわけで、ひたすら感心するだけで終わってしまったのでした。
でもこれを18歳くらいのときに書けたってのは、ただただ感心するばかりです。
 
    評価:★★☆