No.10

(冬は終わったんだよ……)
(……それは、いつかまたやって来るかもしれない。しかしそれが人の生ってもんだ。それが再びやって来たとき、やって来たその死の季節も、お前も、以前とは違う存在になっているはずだ。巡り来る季節とともに、お前とお前の名は新しく生まれ変わってゆく)
(……旧くて新しい存在に――それはいわば名を持つ音だ。以前を含んでいてかつ、それ以上のものである、ひとつの音)
(黒い季節は音とともにやって来て、音とともに去っていく……)
    (冲方丁・『黒い季節』・ISBN:4047870110

なんか詩の様な感じで、かつあんまり上手くないかなぁとも思うのですけど、チェックしてあったので、メモしておくということで……。言い訳ばっかり。