No.30

「どうしようもないんだが、お前の気持ちはあっちには伝わらないよ。悪魔と神さまってのは、もう絶望的なまでに別物なの。悪魔は無能なんで人間に関わるんだが、神様は人間のことなんてどうでもいいんだ。信仰心なんてものに興味はないし、人間がどう楽しむかどう苦しむかなんてコトにも関心はない。当たり前だろ、あいつは一人で足りてるんだから。全知全能ってのはそういうことだ。神さまはお前を救わない。神様の言い分なんて、昔っから一つしかない」
「つまり―― ”うざいから、私には関わるな”」
    (奈須きのこ・『D D D JtheE.』in ファウストvol.3・ISBN:4061794302

全知全能の神さまとかいう概念は、考えてみるとなかなか面白いものです。この台詞は、その一つの考え方を、悪魔も混ぜて、フランクに話してるのがいいかなーと。神さまの台詞に全知全能っぽい傲慢さ(人間が勝手にそう思うだけですが)が出てて、いい感じです。