2004-08-28 No.53 word 「あたしはね、裕一を教育してんの」 「教育?」 「そう、現実って怖いよ。気をつけないと、すぐ足元をすくわれるんだから」 里香がいうと、その言葉はやけに鋭かった。まるでガラス片のように。下手に触ったら、手が切れそうだ。 (橋本紡・『半分の月がのぼる空 2』・ISBN:4840226067) 読み返していると、よさげなの発見!ということで、里香っぽさがあふれる台詞なので引用。そのあとの主人公のひねりのない比喩ともあいまって*1、ぐーっときます。 *1:ひねってないトコロがよいのです!