No.35 

懐疑論者はね、用心深いように見えるけど、実はそうじゃなくて、けんかっぱやいんだよ。おまえはそう決めてかかってるけど根拠がないじゃないかって、すぐに食ってかかってくるんだ。そういわれてみると、こっちもよく考えたうえで決めたわけでもないから、困っちゃうわけさ。でも、実は、ものごとには、それぞれ、ものによって勝手に決め込んでいい方向、決め込まなくちゃいけない方向がっていうものがあるのさ。それを疑うことに意味が出てくるのは、よほど特別の事情がある場合だけなんだ」
    (永井均・『翔太と猫のインサイトの夏休み』・ISBN:4888482896

懐疑論者がけんかっぱやいだけ、というのは、82へぇ〜くらいでした。
懐疑論はほとんど無敵ですけど、やっぱり決めておかなくてはならないところはあるのです。とゆか、決めないと議論にならないですしね。