No.64

キーワードは"例外"かも知れないと思う今日この頃。何の話かというと、いろいろな話なのだが、人はいつもと同じを求めつつ同時に"例外"をいつも探していて、その矛盾があれこれの混乱につながっているんじゃないか、とか。孤独も嫌だが埋没もいや――そんな最近です。
    (上遠野浩平・『ビートのディシプリン SIDE3』・ISBN:4840227780

なるほど、確かにそういうこともあるかも。安心の方法には、みんなと同じコトで安心する道と、みんなから必要とされることで安心する道があって、だいたいの集団においてはその両方が求められている。だからどうしたっつー話ですけど。
この文章は裏表紙(っていうのかな)の著者近影の下の言葉です。定石の話をしていたあとがきも読みやすくて面白かった。エッセイ集とか出したら中高生に大人気なんじゃないでしょうか。あとピーターパンなおとなにも。
ついでにその定石の話とか。ぼくは将棋もチェスも好きですけど、一番身近なのは麻雀かなぁ。麻雀の場合、運というものが大きく影響するので、定石を破ってても勝つことは全然可能なのですが、やはり、完璧な打ち筋をして、ミスをしないで、相手がミスをすることによって生まれるちょっとの差をかき集めて最終的に勝ちにもって行きます。それでここからが重要なのですが、麻雀の場合、ある一種の人たちは、非論理的な打ち筋をして、その運さえも変えてしまおうとします。いわゆる"ながれ"というものですね。トンデモだとは思いますけど、そういうのがあることが麻雀の個性でもあるのです。まー最初のうちは、"ながれ"がどうこう言ってないで、基本を身に着けましょー。